工具補正装置/専用機用
ラジアルセッティングヘッド
製品概要
機械加工における高精度の要求は、一段と上がってきています。加工径を高精度に維持するためには工具補正装置が不可欠です。
補正制御は、空圧サーボの圧力平衡機能と油圧のパワーブ―スタ機能にて、弾性体である補正ヘッドをラジアル方向にミクロン単位で変形させることにより行います。
内部に残留応力・金属疲労が発生することなく、繰り返し使用しても安定した比例直線性を得ることが出来ます。
製品特徴
- フックの法則F（力）＝κ（弾性定数）・X（変位）を利用したシンプルな原理。
- 高精度な制御エア圧を高油圧に増圧変換。ヘッド内へ10,000Nを超える力（F）を伝達。
- 独自の平行平板型デザインにて高剛性且つ広範囲で直線性を持つ弾性体（κ）を採用。
- ギア、ネジ等のメカ構造未使用にてガタが無く、劣化の少ない高品質・高耐久性を実現。
「ラジアルセッティングヘッド」を詳しく見るメンブレンヘッド（高速回転対応デザイン）
製品概要
補正ヘッド部は、ステックスリップの影響が少ない高い剛性を有するダイヤフラムピポット式弾性変形体の弾性変形体であり、重心変位を抑えた遠心力の影響を受けにくいデザインを採用。高精度で制御された油圧のパワーにより高い比例性を持った補正動作を致します。
製品特徴
- ラジアルヘッド同様の制御システムにて、高精度、高品質、高耐久性を実現。
- 遠心力の影響が少ないメンブレン（膜）型の弾性体を採用。高速回転に対応。
- 弾性部を支点とするピボット動作にて補正量に伴うアンバランス量を低減。
- スティックスリップの影響が無く、プラス／マイナスのテーパ加工の対応に最適。
シリンダブロックボア用ヘッド
製品概要
深穴加工対応で高剛性を維持する為、弾性変形デザインをコンパクト化。全長を最短に抑えた補正ヘッドデザインを実現。
高速加工化による高生産性と高精度化は同じベクトル上にある。
製品特徴
- 実績のあるラジアルヘッドデザインをコンパクト化。
- リトラクト状態で押し加工、補正状態で引き加工といった往復加工が可能。
- 1本のホルダで中仕上げ、仕上げ加工が可能。2パス加工にて熱変形、残留応力の影響を緩和した高精度加工を実現します。
- 刃先部はリジッド構造。高周波振動特性が良好となり刃先寿命の延命に貢献。
- 当社が誇る振動分析技術との融合で、高精度実現の為の最適加工条件を提案。
ミクロンセッティングツールホルダ
製品概要
本ホルダは、エアーサーボ機構と剛平行弾性体を有する独特のデザインをしたセッティングヘッドよりなる工具補正システムの中のワーク回転（旋盤）用のツールホルダーです。
この補正システムは、刃先の調整がミクロン単位で出来・繰返し精度が1ミクロン以下、その補正方法が簡単でかつ１秒以下と迅速に行なえ、非熟練者でも扱えたことから単軸及び多軸自動盤･単能機･倣い旋盤や旋削加工用専用機などに使用されておりました。
左記写真はこのホルダーを使用して、ブレーキディスクを加工しているものです。
製品特徴
- ラジアルヘッド同様の制御システムにて、高精度、高品質、高耐久性を実現。
油圧ダイレクト制御装置
製品概要
穴内径の一部をテーパ形状にしたいといった要求に応えるべく、回転中における高精度な刃先微調整を実現させた制御システムです。
専用の油圧ユニットにサーボバルブと圧力センサを組み合わせ、セミクローズル―プで油圧のダイレクト制御を実現。
補正ヘッド部はステックスリップの少ないメンブレンヘッド型を採用。ミクロン単位で高精度な増減補正変位ができます。また1方向からのプラスマイナスのテーパ加工が可能となりました。
シーケンサを内蔵した補正コントロ―ラは、5インチの表示画面を採用し、わかりやすくかつ画面タッチ方式のパラメータ等の入力も簡単。
製品特徴
- 補正ヘッドにはスティックスリップの影響の無いメンブレンヘッドを採用。
- 専用の高圧油圧ポンプ、サーボバルブを用いて精密な補正油圧を制御。
- センサにて補正油圧を監視。制御コントローラへフィードバックし半クローズループを形成。リアルタイムでの高精度な刃先制御を実現。